この栗東トレセン探訪シリーズでいつか、トレセン厩舎構内以外の風景も紹介したいと思っていた。
どうせなら僕が現役としての最後である、今年の桜の季節でやりたいと思い、2回に分けてお送りさせていただく。
まずは、僕が28年住んでいる社宅のある西地区からトレセン中央の道を通り、JRA事務所や東地区から前回紹介したシンザン像までの区間。
ここは僕が長年社宅から、バイクや車で厩舎まで通った道。
5月末には引っ越す予定なので、もうこの道を通って仕事に行くのもあと少しだ。


トレセン厚生会館は、体育館、舞台、テニスコートなど色々な部屋や施設があり、厩舎関係者やその家族などのクラブ活動やイベントなどで使用される。
僕は30〜40代の頃、クラブや同好会に数多く入っていた。野球部がメインだったが、将棋部、テニス同好会などにも入っており、この厚生会館には大変お世話になった。
厚生会館のすぐ近くに、厩務員労働組合の事務所や飲食店や商店などがあり、そこを過ぎると右側に厩舎通用門で最大の「凱(かちどき)門」がある。門の前には立派な桜がある。


元スーパーの前あたりから貯水池、トレセン事務所、東住宅に続く道にも桜並木があり、その下が前回紹介したシンザン像の坂道になる。
2つ目の貯水池を越えると、栗東トレセン事務所がある。昔は桜の時期になると裏の駐車場あたりで事務所の人達がお花見をしていたが、厩舎構内と同じ理由でもう今はやっていない。
だが夏の納涼祭り(盆踊り)は、毎年8月にその駐車場で大勢のお客さんを集めて行われている。



トレセン内の社宅エリアのいたるところに桜の木が植えられており、昔は毎年西や東の社宅の公園などあっちゃこっちゃで花見が行われていた。

僕たちも厩舎関係者の友人やその家族らと、桜の咲いている間は毎日のように花見をし、夜遅くまでどんちゃん騒ぎをしたものだ。
最近は桜が満開になっても、昼間の親子連れのピクニックくらいしか見られなくなった。
コロナ、飲酒運転の事前防止、若者のお酒離れなど理由は様々だが、トレセン構内から花見イベントが消えてもう十数年が経つ。
桜が咲くとあの狂乱の時代が懐かしく思い出される。
次回【外周編】につづく