僕は10年くらい前まで、社宅を含むトレセンの周りを週3〜4日はランニングをしていて、他にも野球したりテニスしたり、仕事以外でもかなり運動をしていた。
しかし、長年の仕事や遊びのツケが回ってきて、9年前に腰の2ヶ所の手術をする事になり、医者から「激しいスポーツやランニングはこれからは控えるように」と言われた。
野球やテニスなどは止めざるを得なくなり、スポーツ関連ではゴルフとウォーキングくらいしかできなくなってしまった。
それ以来、トレセン外周の約5km30分の僕のランニングコースは、1時間のウォーキングコースに変更となった。
でも、ランニングの時は分からなかった自然の景色などが最近はよく見えるようになり、以前より楽しいかもしれない。
その僕の今のウォーキングコースである、栗東トレセンの外周を、今年の桜の景色とともにご紹介する。
僕の住んでいる西住宅の坂道を下り、左折すると左に社宅、検疫、厩舎構内、右はトレセン駿風寮(厩務員独身寮)。

僕のウォーキングコースからは外れるが、駿風寮エリアに寄り道してみよう。
僕は、旧独身寮から新しくできたこの駿風寮に移転するタイミングで結婚したので、ここには入寮したことはないが、野球部で寮に隣接するグラウンドはよく使ったし、寮内にある麻雀ルームによく出入りしていた。


寮と厩舎を隔てている道を南下すると西厩舎門、そのすぐ近くに夏だけ営業(無料)のトレセンプールがある。
その辺一帯には、滋賀県で一番格式の高いゴルフ場「ジャパンエース」があるが、近くで遠い(敷居が高い)ゴルフ場だ。

トレセンの南側一帯は、田園風景が広がるのどかな田舎の景色だ。昔からの地元の農家の方々の集落と、トレセン就業者がたくさん住む住宅街などがある。
トレセン側は、坂路へと続く逍遥馬道の森が延々と続いている。



南側の田舎道を過ぎて北上し、トレセンの東側に出る。左側は坂路の入口あたりで、右側の山の中には、かつて嵐のファンの聖地と言われ、競馬関係者もよく参拝する大野神社がある。
もう少し行くと、メディアなど外部の方専用の宿泊施設「愛駿寮」がある。昔は空いていれば僕らの友人を泊める事もできたが、今は無理のようだ。



愛駿寮の先の西側はずっと厩舎構内で、塀沿いを歩くと先には社台グループの栗東事務所があり、そこを過ぎると前回紹介したトレセンの入口「シンザン像」の坂道だ。
シンザン像の先には、トレセン住民の衣食住を支える?スーパーマーケット「平和堂フレンドマート」がある。
その横の金勝(こんぜ)川沿いの桜並木は、毎年栗東金勝地区の春を彩り、昔はここも駐車場や川辺りで花見が繰り広げられていた。トイレもあり、食材や飲み物も足らなくなったらすぐ買いに行けるから、とても便利だった。




そしてこの僕のトレセン外周ウォーキングコースも終盤を迎え、金勝川沿いを北西に進んで行く。
川の逆側は栗東トレセンが管理する乗馬苑。騎手を目指す子どもたちから学生や大人まで、たくさんの人が乗馬(馬術)の練習をしている。
昨年までは、この乗馬苑の奥に、競走馬の検疫所があった。
昨年、老朽化などの原因で西厩舎地区の端に移転され、今は舗装された空き地になっている。


別送写真1 金勝川沿いを北西へ進む。左側は乗馬苑。ここの桜も老朽化で少し寂しくなった。
別送写真2 乗馬苑を越えた所に去年まで検疫所があったが、今は更地で何もない。僕は42年間何回も馬をここからトレセン内に迎え入れた。
この先を左に曲がり進むと、スタート地点の西の社宅エリアとなる。

僕が社宅から引っ越すのは今年の6月くらいの予定だが、季節の余韻にひたりながら、もう少しだけこの美しいトレセン外周を歩きたいと思う。