今年、北海道真狩村で矢作師のサマーステーブルのお手伝いをしていた期間の内、8/2(土)〜3(日)に札幌へ行く機会があった。
馬が競馬場へ輸送されて減ったので、1日半お休みをいただいたのだ。
8/2(土)の朝の仕事を終えてから、牧場で借りていた車で札幌へ向かったのだが、この2日間の予定はもう決まっていた。
2日とも行動は全く同じで、午前中は大倉山ジャンプ競技場。午後は札幌競馬場。
僕のたくさんあるオタク趣味の一つが、スキージャンプ観戦。ちょうどこの土日に、大倉山で日本のトップ選手が揃う大会があったので、予定に組み入れた。
メインは42年ぶりのJRA競馬場での場内からの観戦だが、ジャンプももちろん楽しみ。


土曜の午前中は風が強く、ジャンプは中断ばかり。残念ながら、1本目も終わらないうちに撤退。すぐ札幌競馬場へ向かった。
実は札幌競馬場の正門から中に入った事は初めてではなく、数回ある。もちろん馬券購入やファンとの接触などの競馬法違反と違い、自分の担当馬関係のグッズなどを買う為にターフィーショップに行っただけだ。
まあ、法律違反ではないが大っぴらではなく、こっそり控えめに入ったと言っておこう。


もう堂々と馬券を買える立場になったのだが、最近の競馬場事情が全く分からんので、一緒に来た友人に教えてもらい「UMACAカード」を作ったりして、いざパドックへ!

先に書いたように、厩務員生活42年間で、開催中のJRAの競馬場内に入った事は札幌以外でも複数回ある。
それは全てグッズ購入の為だけだったので、パドックで馬を観るのはサラリーマン時代以来43年ぶりだ。
何レースか馬券を買いながら楽しんで、この日の僕の中でのメインレース、10レースの釧路湿原特別を迎えた。
僕の最後のレースに騎乗してくれた、藤岡佑介騎手が2番人気で乗っていたからだ。調教師試験を受けている佑介の騎手としての騎乗を、生で見れるのももう残り少ない。
パドックの最前列で陣取っていたら、もろに佑介と目が合った。僕が笑顔で控えめに手を振ったら、笑いをこらえるような表情になった。騎手はパドックなどで表情を含めてサインと疑われるような行動は一切とれないが、佑介の「田中はん、いらっしゃい!」が充分伝わった!

佑介の単勝は4倍しかついていなかったので、3連単とワイドだけ買って、ゴール前に移動。

そして見事、佑介勝利!
でも、とある好き嫌いの理由で、ワイドしか当たらなかった……うーん、やはり応援馬券は単勝にするべきだった。


久しぶりのJRA競馬場での、馬券収支はほぼチャラ。半日遊んで充分楽しませてもらった。
そして最終レース終了後、梅田厩舎の元同僚に連絡して、面会という形で厩舎構内に入らさせてもらった。
多分函館や札幌なら誰かかんか知り合いが出張に来てるので、正式な手続きを踏めば、これからも普通に厩舎内に遊びに行けそうだ…

この日は、9月に定年退職予定で、最後の札幌出張に来ている平田修厩舎の石井正弘調教助手と、札幌の友人とJR琴似駅近くの焼き鳥屋「鳥せい」で一献をかたむけた。
競馬場から歩いても行ける、もう何十年も前からあった店で、気になっていたのに一度も行ったことないお店。


こんなに美味しいお店だったとは……長く続いてたのに納得した。石井助手と「知るの遅すぎたな!」と笑い合った。