今年も冬の小倉競馬がスタートした。
少し前までは小倉競馬と言えば夏のイメージだったが、今年は夏4週間、冬6週間となり、最近は冬のほうが開催日数が長い。
僕は伊藤雄二厩舎と梅田智之厩舎で働かせてもらったが、夏の小倉競馬開催期間はほとんど北海道出張だったので、42年間で夏の小倉に行ったのは、1〜2泊の短期出張を入れても数えるほどしかない。
だから僕にとって小倉と言えば、完全に冬のイメージだ。
小倉競馬場を調べたら、スタンドや馬場をリニューアルしたのは1999年。つい最近新しくなったかと思っていたら、もう25年も経っていた。
老人となった自分の感覚のズレには、悲しくも驚きを隠せない。
僕が小倉競馬場で勝ったのは、正確な記憶ではないが5勝くらい。最後に勝ったのは、少なくとも10年以上前の事だ。
定年前、最後に小倉競馬場へ行ったのは、2025年1/31(金)〜2/2(日)。自分の担当馬と他の人の馬を連れて、2泊3日の出張だった。
その時の写真を添えて、現在の小倉競馬場を紹介したいと思う。
栗東トレセンから小倉競馬場へは、高速道路で栗東インターから名神〜新名神〜山陽道と馬運車で走り、順調なら約7時間半程度で到着する。
途中、ほとんどの馬運車が食事休憩で広島の福山サービスエリアで停まる。ここのフードコートは24時間営業で、朝早くても開いていて、朝昼兼用ご飯を食べる為に一斉に厩舎従業員たちが入ってくる。

夏なら7〜8時前後、冬でも9時頃という朝早い時間に、数十人の老若男女が尾道ラーメン(ご飯やチャーハンのセットも)を注文する。
その様子が異様で、他の人達が「何の団体?」みたいに不思議そうにしていたのを思い出す。

どこの競馬場でも同じだが、出張で着いたら、馬のチェック〜投げ草や飼葉付け〜馬の荷物整理〜勝負服を調整ルームに持って行く〜などを経て、宿舎の部屋に入って人間の荷物整理をして、ようやく風呂に入る。





それから友人らとご飯やお酒を飲みに街に出たり、近くのスーパーかコンビニで買ってきて部屋で食べたり、小倉競馬場の食堂で食べたりと、人様々だ。
僕は1泊2日なら小倉の街に出て食事をする。2泊3日なら競馬のレースの終わる時間によって金曜か土曜かを決めるが、だいたいどちらかは博多へ遊びに行く。
その話はこの小倉競馬場編のおまけとして、酒馬放浪記小倉シリーズとしてお送りする。
小倉に限らず、どこの競馬場の出張でもコンビニくらいしか行かなくて、食事は厩務員食堂オンリーの人もいる。特に最近は、お酒を飲みに街に出る若者が極端に少ない。
酒はともかく、せっかく地方に行ったら現地の美味しい名物を食べたり、馬の仕事に差し障りのない時間内で遠出して街ブラなんかした方が、人として見識が広くなるような気がするのだが。
まあそれは昭和クソじじいの戯言か…
そして夜に街でゆっくり飲みたい人などは、出かけない人(他厩舎の友人含む)に夜の飼葉を頼んだりもする。
こういうローカル出張先では勝負勝負していなくて、皆仲間感覚で厩舎の枠を超えて付き合ったり、仕事のお手伝いをしたりしている。持ちつ持たれつなのだ。
この時の僕は、1人で自分の担当馬1頭、他の人の馬2頭の計3頭で来たので、金曜日は夜遅くまでは遊べなかった。
さすがに1日2頭レースの前の日は、体力温存せねば…
2/1(土)、僕の担当馬のボナペティアスクのレースは2Rで、僕が連れてきた同僚の担当馬ウィンヘリオドールは7R。
朝4時に起きて3頭運動して2頭のレース。終わってからもう1頭の作業。休憩1時間程度しかない半日仕事だった。
定年間際の爺さんにはちとハードだったが、最後の小倉競馬場出張ということで、噛み締めながら仕事をさせてもらった。





この日の2R、小倉競馬場での担当馬の最後のレースが終わり、7Rもだが、人馬共に怪我なく無事終了。

さすがに老体に鞭打っての11時間仕事はキツかった…
つづく






