UMATO

2025年01月30日 (木)

Scenes-6 東京競馬場

©Shuhei-Okada.com

東京競馬場のダート2100m戦のスタートして直ぐのシーンを、8階の記者席テラスから撮影。

 スタートした直後なので、横一線だと画面の対角線に馬の鼻面が並んだら面白いのが撮れるかな? と超望遠レンズを用意。

 さらにスタート直後の騎手の表情、心理など撮れたらいいな、と希望のもとに構えた。

こちらが思っていた以上の、並んだスタート!

 しかも普通に並んでいたら、右側や左側に空白部分(ダートが見える)が出るのだが、好スタートの二頭、出遅れた二頭が空白を埋めてくれて、画面いっぱいに馬まみれ!の写真が撮れた。

 普段見ることが無い、馬がぎっしりという構図の、面白い作品となった。

Scenes-7 デルマー競馬場

©Shuhei-Okada.com

アメリカ、カリフォルニア州にあるデルマー競馬場で撮影。

 アメリカのリゾート競馬場と呼ばれ、海に近く温暖な気候が人気の競馬場である。

 場内にはヤシの木がリゾート感を演出し、スタンドもリゾートホテルやテーマパークを思わせるような造りとなっており、来場者を楽しませる。

 初めて訪れたこの時はパドックの脇に見た事が無い、毒々しい花が咲いており、花とサラブレッドを絡めながら、リゾート競馬場感を表現した。

 ここでも花にピントを合わせ、馬をぼかすことによって、色々と想像してもらうという、ワタシ流を出している。

Scenes-8 フレミントン競馬場

©Shuhei-Okada.com

8枚中3枚がオーストラリアのメルボルンにある、フレミントン競馬場の写真となった。

 花道にまつわる薔薇の写真を、撮影場所・レンズを変えて表現している。

 そりゃあこれだけ薔薇が咲いていたら、色々なものを発表したくなるでしょう。

 日本で薔薇とサラブレッドを絡める撮影は不可能なので、こういう場面に出くわすとワクワクしか生まれない。

 これは花道の馬場側からパドックへ引き上げるシーンを撮影。

 右側の黄色い薔薇、左側のピンクの薔薇の垣根が続き、花道の奥行き感を出した。

 上手く3頭くらいが並んで帰ればいいのにと思っていたら、キッチリと3頭がバランスよく歩いており、タイミングよく3頭共に蹄が見えている。

 よく見ると、真ん中の馬の尻尾の辺りに、もう一頭の蹄も見えて、4頭の足並みが揃った作品となった。

 フレミントン競馬場は意外と街中にあって、高層ビルなども写りこむ都会のオアシス的な写真にも仕上がっている。

 以上、3回に渡って「絢サラブレッド2024」のワタシの出品作品を解説した。

 普段目にするのはレース写真が多いと思うが、このように競馬を題材とした写真も狙っているので、グループ展という作品を発表する機会に恵まれて、本当に感謝している。

 1月27日(月)~2月7日(金)GateJ東京にて、絢サラブレッド出品作品を、各カメラマンそれぞれ1点ずつの展示。
その後、それぞれのカメラマンが1週間ずつ展示し、2月17日(月)~21日(金)でワタシの出品作品8枚全てが展示される予定となっている。

 実際にプリントの仕上がりがとても綺麗なので、見ていない方はぜひとも最後の展示機会となるGateJ東京へお越しください。

https://gatej.jp/tokyo/

 お待ちしております。

岡田修平

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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