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2025年03月14日 (金)

 マカオジョッキークラブが所有するマカオのタイパ島にある、タイパ競馬場。

 2024年1月にマカオジョッキークラブの経営難により、マカオ特別行政区政府との契約解除となって、2024年4月1日付けで閉場となった。

 ワタシが最後にタイパ競馬場を訪れたのが2017年の1月だった。

 マカオ国際男女混合ジョッキーズチャレンジ(The International Mixed Doubles Jockeys Challenge)と銘打って、マカオジョッキークラブがイベントを開催。

 男女騎手のペアコンビが6組(計12人)で、3つのレースでポイントを競うイベントの撮影に向かった。この斬新なイベントに日本から武豊騎手・藤田菜七子騎手が招待されたからである。

 レースの前日に出場騎手のインタビューが行われた後で、マカオジョッキークラブのスタッフが馬場を1周してコースを案内するイベントがあり、各騎手以外に我々メディアもついて歩くことが出来た。

 長年競馬撮影をしているが、馬場を歩いて1周したのは未だにこの機会だけであった。

©Shuhei-Okada.com
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 普段は入れない4コーナーからの馬場撮影や、向こう正面からのスタンド撮影など珍しい体験をすることが出来た。

 青空の下で行われたレース当日、オープニングセレモニーで各騎手が紹介されて、男女混合競走が行われた。

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 武豊騎手はブラジルのJ.アウヴェス・デ・レモス騎手と橙チーム、藤田菜七子騎手は香港のO.ドゥルーズ騎手と黄チームで参加 。その他のチームの組み合わせは以下である。

M.ヌネス騎手(シンガポール) H.キム騎手(韓国)、赤チーム
A.カルダー騎手(ニュージーランド) J.デイビス騎手(アメリカ)、水色チーム
S.ムン騎手(韓国) K.マリオン騎手(オーストラリア)、白黒チーム
L.コラレス騎手(マカオ) E.フィネガン騎手(アイルランド) 、青チーム

 第1戦、芝1500mではニュージランドのカルダー騎手が外から捉えて優勝!

武豊騎手は8着、藤田菜七子騎手は9着でゴール。

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 第2戦、芝1200m戦。第1戦に続きニュージランドのカルダー騎手が優勝、武豊騎手は2着、藤田菜七子騎手は10着。

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 連勝でチームの優勝を引き寄せたカルダー騎手。

 第3戦、芝1500m戦。かつてマカオで騎乗し当時はシンガポールに移籍していたヌネス騎手が人気に応えて快勝!武豊騎手はまたしても2着、藤田菜七子騎手は馬群を割ってくるも4着でゴール。

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 混合戦3戦を終えて2勝したカルダー騎手、デイビス騎手の水色チームが39ポイントで優勝、2位にヌネス騎手が勝利したキム騎手とコンビの29ポイントの赤チーム、武豊騎手の橙チームが同29ポイントで3位(1着が無いので3位に)、ムン騎手・マリオン騎手の白黒チームが21ポイントで4位、藤田菜七子騎手の黄色チームは15ポイントで5位、コラレス騎手・フィネガン騎手の青チームが10点で6位という結果に 終わった。

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 表彰式の後、集合写真で華やかなイベントが終了した。

 この画期的な男女混合ペアのジョッキーズチャレンジは毎年1月に定着するのかと思いきや。なんと、この第1回で終わってしまった…。当時からマカオジョッキークラブの経営は厳しい状況だったと聞いてはいたが、1回で終わるには惜しいイベントだった。

 歩いて馬場を1周したタイパ競馬場は、在厩していた馬の海外移送が今年の3月末までに行われる。
 その後、競馬場用地、関連施設がマカオ政府に引き渡されてその役目を終える。

岡田修平

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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