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2025年03月14日 (金)

 2020年2月にサウジアラビアの首都リヤドにある、キング・ハーリド国際空港に近いキングアブドゥルアジーズ競馬場にて第1回サウジカップデーが開催された。

 メインレースのサウジカップは1着賞金1000万米ドル(現在のレートで約15億円)という、超高額賞金のレースが誕生した。

 3月の最終土曜日に行われる、ドバイワールドカップデー(2025年は4月5日開催)とレース間隔も良く、移動距離も近いためサウジカップからドバイワールドカップへの転戦も可能ということで、第1回から5頭の日本馬が参戦した。

 2019年9月にサウジアラビアが観光ビザを解禁。それまで気軽に行くことができなかったサウジアラビアも、ビザの解禁によりワタシも撮影に行くことが可能となった。

 初めてのサウジアラビア。リヤドの空港に着いてすぐ、係員がアジア系の客を見つけては通路に整列するように促す。

 何か宗教的な事かな?と、思っていたら、コロナウイルスによる世界的なパンデミックが始まった直後で、発熱の有無、簡単な問診、泊まるホテルや連絡先を書いて、ようやく入国が認められた。

 競馬場に着くと、カラフルなスタンド。

©Shuhei-Okada.com
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 スタンド前にパドックがあり、綺麗に整備されていた。(現在はパドックは別の場所へ移動)馬場は内側が芝コース、外側がダートコースの作りとなっている。

 金曜日と土曜日(サウジカップデー)が競馬の開催日になっており、金曜日に世界各地から男女7人づつの騎手によるインターナショナルジョッキーズチャレンジが行われ、日本からは武豊騎手が参戦した。

 本番である土曜日の前に、初めての競馬場での導線確認が出来たことはありがたかった。

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 4戦中2勝したアメリカのスミス騎手が優勝! 2位に最終戦を勝ったヴォークト騎手、3位タイに1戦目で勝利を挙げたオールプレス騎手と着実にポイント加算したミシェル騎手が並んだ。

 土曜日のサウジカップデーには5頭の日本馬が出走。

 モハメドユスフナギモーターズカップ(芝2100m) に出走したディアドラは短頭差の2着。

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 サウジダービー(ダート1600m)に出走したフルフラットは見事1着となり、武豊騎手はサウジアラビア初勝利を飾った。

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 サウジアスプリント(ダート1200m) に出走したマテラスカイ。フルフラットと同馬主、同厩舎、同騎手で挑んだが、ゴール寸前で惜しくも差されて2着。

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 サウジカップ(ダート1800m)にはゴールドドリーム、クリソベリルの2頭が出走。アメリカ馬のマキシマムセキュリティが 1着でゴールするも、後に禁止薬物が検出されて失格となり、2位入線のミッドナイトビズーが繰り上がり優勝。ゴールドドリーム5着、クリソベリル6着という結果で確定した。

外マキシマムセキュリティ、内ミッドナイトビズー©Shuhei-Okada.com

 2023年の第4回のサウジカップデーでは日本のパンサラッサが、メインレースのサウジカップを逃げ切って優勝。当時のレートで1着賞金約13億円稼いだと話題になったことも記憶に新しい。

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 その他の年も、毎年いずれかのレースを日本馬が勝利しており、とても日本馬との相性の良いサウジカップデーとなっている。

 今年も執筆時点で、参戦予定馬が楽しみいっぱいのラインナップである。

 サウジアラビアへ撮影に行って、好相性のサウジカップデーでの日本馬の活躍を写真に収める。という一連の流れが2020年からの2月の恒例行事となっている。

岡田修平

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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