3月に入り、春の陽気を段々と感じられるようになってきた今日この頃。
競馬場にも色とりどりの花が咲き始め、寒かった冬から春への季節の移り変わりを随所に感じることが出来る。
昨年のグループ展「絢サラブレッド」にも数点展示したが、「美しい花と美しい競走馬を絡める!」という写真がとても絵になり、作品になると個人的に思っている。
ただ、日本国内の競馬場で花と競走馬を絡めて撮ることは難易度が高いと感じている。それは馬との距離であったり、競馬場の構造であったりして、海外の競馬場のような近しい感じで撮ることができないからだ。
子供の頃から好きな花の一つである、チューリップ。そのチューリップと競走馬を絡めて撮りたい!と毎年思っているが、関西在住のワタシが撮影しに行く機会がある競馬場はこの時期に開催している阪神競馬場のみ。
3月の中山開催は過去に一度しか行った事が無いが、チューリップのイメージは全く無い。仮定の話だが、もし3月の前半に中山競馬場でG1レースが誕生するなら、撮影に行って新たなアングルを見つけたいと思うが、タラレバの話は止めておこう。
阪神競馬場ではカメラマンのパドック撮影用にステージが用意されており(ファンの皆様が見る正面のオッズ板の下)、そこの花壇にこの時期になるとチューリップが植えられている。ファンが見れる一般席からの目線に中途半端な高さにラチがあり、馬体が見にくいという阪神競馬場のパドックだが、カメラマンのステージからも手前にラチがかぶっており、とても撮りにくい。(絵にしにくい、やっかいなパドックである)
しかし、花壇(プランター)のチューリップと絡めて撮るためにはそんなこといってられないので、腰をかがめて撮るしかない。パドックで変な格好で撮る姿は傍から見るとかなり挙動不審である。






「チューリップとサラブレッド」作品として、コレはコレでありだと思う。
全体を写すも良し、部分を切り取って見せるのも良し。まだまだ撮り方はあると思うので、光線状態なども考慮しながら引き続き狙って撮影したい。
シン・阪神競馬場として大規模修繕工事の終わった阪神競馬場、家族連れが来やすいレジャースポットとして多くの競馬ファンが集まるだろう。執筆時点で今年の阪神競馬場では、どのようにチューリップとサラブレッドを一つのフレームに収める事が出来るか分からないでいる。
が、その限られた中でワタシが見つけた目線で「チューリップとサラブレッド」を一枚の絵で表現し、季節の移り変わりを感じてもらい、新たな競馬の楽しみを見つけてもらうことが一つの目標である。