UMATO

2025年08月03日 (日)
アイビスサマーダッシュ / クイーンS

 北海道札幌市中央区にある、札幌競馬場。

 JR札幌駅から一つ隣の桑園(そうえん)駅から徒歩10分ほどのアクセスで、7・8月の開催時にはいつも多くの競馬ファンが来場する。

 桑園駅と地下鉄二十四軒駅からは無料送迎バスも出ており、便利に移動することが可能だ。

 2014年にリニューアルオープンし、とても賑わっている競馬場である。

 1989年(平成元年)までダートコースしか無い競馬場であったが、洋芝の馬場育成技術向上により1990年(平成2年)より洋芝を使った芝コースの運用が開始された。

 1990年より芝の2000mで行われる札幌記念は、夏季競馬の中で唯一のG2競走へと1997年に格上げされた。

 そのG2となった札幌記念は、エアグルーヴやファインモーション、ハープスターにソダシと、G1勝ち馬の牝馬が勝利を記録。

 “夏は牝馬!”と言われる所以(ゆえん)である。

 過去の勝ち馬には上記以外にもG1ホースが何頭もおり、豪華メンバーが揃う真夏のスーパーG2レースとして定着している札幌記念。

 G1レースに格上げすべきという論争が、毎年起こっているほどだ。

 それまで11月から12月にかけて開催されていたワールドスーパージョッキーズシリーズを刷新。

 2015年よりワールドオールスタージョッキーシリーズとして、夏の札幌競馬場で開催されるようになった。

 世界の名騎手たちとの腕比べを札幌競馬場で観ることが出来る。

 こちらも回数を重ねて定着してきており、JRA選抜チームVS世界選抜チームとの対決が毎年大いに盛り上がりを見せている。

©Shuhei-Okada.com

 避暑を兼ねてほぼ毎年訪れる札幌競馬場。

©Shuhei-Okada.com

 近年では札幌も暑くて避暑にはなっていないが、なかなか楽しい競馬場である。

 入場口からの天井の高いエントランスを抜けて入るファンファーレホールは洗練されており、「競馬場へ来た!」というワクワク感が止まらない。

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 パドックも大きくて見やすい作りになっている。

 昨年は競走馬はもちろん、花とトンボを絡めて撮影することが出来た。

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 スタンドからは札幌駅近くの高層ビル群も見えて、都会の競馬場ながらも緑が多く、憩いのスポットが特徴的である。

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 スタンド2階の「もいわテラス」は長さ120mのテラスがあり、心地良い風を感じながら競馬観戦出来る人気スポットとなっている。

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 ターフパーク(馬場内)も有しており、子どもたちに人気のじゃぶじゃぶ池。

 キャラクターショーなどが行われるターフパークステージと、家族連れが過ごすにはピッタリの場所だ。

 その内馬場からは、迫力あるダートレースを近くで見ることが出来る。

©Shuhei-Okada.com

 8月の開催とあり、子どもたちは夏休み期間中ということもあって、家族連れがとにかく多いと毎年訪れていて思う。
 子どもたちが競馬場へ遊びに来て、競馬ファンになってくれれば嬉しい限りだ。

©Shuhei-Okada.com
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 新鮮な感覚で普段とは違うアングルで撮影することができるため、とても面白い競馬場の札幌競馬場。
 今年も札幌競馬場へ撮影に行く予定をしているが、年々ホテル代が高騰しており、気軽に泊まりにくい状況となっている。

 札幌遠征はとても楽しみなのだが、そこだけが悩みの種である……

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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