フランス南部のアルル地方にあるカマルグ (Camargue) は、ローヌ川と地中海に挟まれた三角州地帯で、北部の農村地域と南部の湿地地帯から構成されている。
とりわけ南部の湿地地帯には多くの野草が生い茂り、それらを求めて多種多様の野鳥が飛来することでも知られている。
また、牛や馬の放牧も盛んに行われており、半野生化した「カマルグの白い馬」が有名である。
いつか行ってみたいなぁと思っていた。凱旋門賞の撮影でフランスに行くたびに1人で色々なところに足を伸ばして観光していたが、南フランスは遠くてなかなか簡単に行けない…。
長年飼っていた猫 (20歳) が亡くなったタイミングと、子供の夏休みということもあって「思い切ってバカンスに出よう!」と、今から数年前にフランスへ家族旅行に出かけた。
パリでレンタカーを借りて、リヨンからニースへ。モナコからアルル、アヴィニョン、カルカッソンヌ、トゥールーズを抜けてパリへ戻る壮大なプランで動いた。
この旅で特に行きたかった場所が、世界遺産のポンデュガール (古代の水道橋)、カルカッソンヌ (古城)、そしてカマルグの白い馬を見ることだった。
ポンデュガール


ガルドン川にかかる水道橋。古代ローマ人が建造した巨大な水道橋は今もなお当時の雄大な姿を残しており、保存状態の良さでも知られている。(1985年にユネスコ世界遺産に登録)
カルカッソンヌ



歴史的城塞都市カルカッソンヌ。全長3kmにも及ぶ城壁を持ち、難攻不落の欧州最古の城塞都市として知られる。(1997年にユネスコ世界遺産に登録)
カマルグに移動して真っ先に訪れたのが、自然公園 (Le Parc Ornithologique du Pont de Gau・パーク・オルニトロジック・デュ・ポン・ド・ゴー)。野生のフラミンゴやサギなどを保護している自然公園である。







とりあえず最低限の目的として、ここで白い馬とフラミンゴを見ることは出来た。通り道に体験乗馬をしているお店が何件かあったため、せっかくなので乗馬をやってみた。
カメラマン根性が騒いで、一眼レフカメラを持って馬に乗りながら撮影しようと思ったが、「危ないから止めた方がいい!」と言われ、首から簡単に下げられるコンデジを持参して乗馬。
大人しくしつけられた馬に跨り、のっそのっそと進む。湖畔をどんどん進んで行くと、そのまま湖へとバシャバシャと突き進む。




湖の中を歩くという、想像の上をいく乗馬体験に大興奮。そりゃ一眼レフだと水没の可能性大なので危ない訳だと納得。靴をビチョビチョにしながらも、楽しい体験が出来た。
その後も車で走行しながら白い馬たちを探すもなかなか見つからない。観光協会に聞くも「野生だからどこにいるか分からない」との回答。
ひょっとしたら道路沿いには居なくて、川沿いなら居るかもと思い、観光協会にあったパンフレットを見て川を往復する観光船に乗ってみた。珍しい野鳥などは見られたが、白い馬は居ない。
ほどなくしてガーディアンが、牛や馬を追うパフォーマンスに遭遇。



これは船が来るたびに毎回行われていた…(笑)
続く