コリアカップ・コリアスプリント。
2016年から韓国・ソウルにあるレッツランパーク・ソウル競馬場で開催されている国際競走である。
2016年7月に国際競馬統括機関連盟 (IFHA) より、パート2国へと昇格した韓国競馬。
これに伴い韓国馬事会とキーンランド協会は韓国競馬初となる国際招待競走の創設を発表。
ダート1800mのコリアカップ、ダート1200mのコリアスプリントの二つの国際競走が生まれた。
9月の第1日曜日に行われる国際競走として誕生した、コリアカップデー。
ワタシも第1回から現地へ撮影に出かけた。
レッツランパーク・ソウル競馬場は地下鉄果川線競馬公園駅から徒歩すぐにある競馬場でアクセスは抜群。
地下鉄駅の改札を出たところにある売店では、競馬新聞も売られている。
1周1800mある広さのコースは大井競馬場を左回りにしたような感じだ。



内回りコースと外回りコースそれぞれがレースに使われており、1800m戦で行われるコリアカップは内回りでスタートして外回りでゴールするという、今まで日本のダート戦では見た事が無いレース構成となっている。








スタンドも大きく立派で、パドックも大きな造りで見やすい。
噴水広場や馬博物館もあって、東京競馬場のような雰囲気もある。
第1回コリアスプリントはティータン騎乗の香港馬スーパージョッキーが勝利、日本から参戦したグレープブランデーは3着、ミリオンヴォルツは5着でゴール。
第1回コリアカップにはクリソライト、クリノスターオーが出走。藤井勘一郎騎乗のクリソライトが抜け出して、独走でゴール。


2着にクリノスターオーが入り、日本馬によるワンツーフィニッシュとなった。
翌2017年も日本馬がソウル競馬場で大活躍。
第2回コリアスプリントは武豊騎乗のグレイスフルリープが勝ち、ソウルに豊フィーバーが起こった。


第2回コリアカップは岩田康誠騎乗のロンドンタウンが完勝。



2018年の第3回コリアカップデーも日本馬が躍進。
コリアスプリントは藤井勘一郎騎乗のモーニンが接戦を制して勝利。


コリアカップはロンドンタウンが楽々と連覇を達成した。


ワタシが訪れた3回で6つの国際競走が行われ、5つのレースを日本馬が勝利したコリアカップデー。
日本馬のレベルの高さが証明された。
ジャパンカップ創設間もない時期で、海外馬に全く歯が立たなかった日本競馬。
その時を思い出すような感じがして、この国際競走を経て韓国競馬もいずれはレベルアップする日がくるだろう。
2018年時点でダートコースのみのソウル競馬場に、近い将来芝コースを新設するとアナウンスがあったが、未だ手付かずのままである。
今年も9月7日にコリアカップデーが行われる。
2024年よりブリーダーズカップチャレンジ競走に指定されており、コリアカップの優勝馬にはブリーダーズカップダートマイルへの優先出走権などの特権。
コリアスプリントの優勝馬にはブリーダーズカップスプリントへの優先出走権などの特権が付与されている。
日本馬のブリーダーズカップ挑戦へのステップレースとして、コリアカップデーは重要な位置付けとなりつつある。