UMATO

2025年11月30日 (日)
ジャパンC / 京阪杯

 今年で45回目を迎える、国際招待競走のジャパンカップ。
 創設時は外国馬が桁違いに強く、日本馬が勝てないかもしれない。そう呼ばれていた時代もあったが、近年は日本馬の独壇場となっている。
 海外の大レースとのローテーションの問題や、日本の芝コースへの対応など、理由は様々である。

 今回は過去の44回中唯一、東京競馬場で開催されなかった第22回の話を記したい。
 この年のジャパンカップは東京競馬場のスタンド建て替え工事、および馬場の拡幅工事のため、中山競馬場の芝2200mで開催された。

 7頭の外国馬を含む、16頭立てで行われた第22回ジャパンカップ。
 天候は曇りながら、いつ降ってもおかしくないほどのとても暗い中で発走時刻を迎えた。

 8枠15番から主導権を握る、マグナーテン。
 海外勢が好位を占めて、デットーリ騎乗のファルブラヴは好位の5〜6番手を追走。
 そのすぐ後ろに天皇賞秋を勝って1番人気に支持された、ペリエ騎乗のシンボリクリスエス。
 その外を2番人気のナリタトップロードがピッタリとマーク。

 残り400mハロン棒を通過しても、軽快に逃げるマグナーテン。
 勝負は直線勝負となった!

 残り200mで馬場の真ん中を通ってファルブラヴが詰め寄る。
 連れてサラファンがファルブラヴの内を突いて鋭く伸びる。
 大外からシンボリクリスエスが末脚を繰り出す。

 残り50mで先頭に立つファルブラヴ。
 内サラファン、中ファルブラヴ、外シンボリクリスエスが馬体を並べてゴール。
 しかし態勢は内の二頭が有利に見えた。

©Shuhei-Okada.com
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 写真判定の結果、1着ファルブラヴ、ハナ差の2着サラファン、首差3着にシンボリクリスエスが入った。

©Shuhei-Okada.com
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 9番人気という低評価ながらハナ差の接戦を制し、好騎乗を見せたデットーリ騎手&それに応えたファルブラヴ。
 レース後に2着のサラファン陣営からファルブラヴが妨害したと抗議が出て審議となったが、到達順位のまま確定した。

©Shuhei-Okada.com

 デットーリ騎手は前日に行われた、第3回ジャパンカップダート(ダート1800m 中山競馬場)でもイーグルカフェに騎乗し、鮮やかに勝利を挙げていた。
 外国馬4頭を含む16頭で争われたレースは、好位の後ろ目を追走するデットーリ騎乗のイーグルカフェ。
 じわりじわりとポジションを上げて、4コーナー手前では4番手まで進出。

 先に抜け出した2番人気のゴールドアリュール、追いかける1番人気のアドマイヤドン。
 残り200mですっとインに潜りこんで加速をすると、後続を引き離してそのまま先頭でゴール。

©Shuhei-Okada.com
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 鋭い追い込みを見せたリージェントブラフが2着。
 アドマイヤドンは3着でのゴールだった。

 それまでも日本の競馬ファンに「腕達者な印象深い騎手」として名前は知られていた。

©Shuhei-Okada.com
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 しかし、この土日に見せた鮮やかなレース運びで、人気薄の馬2頭を共に勝利へ導く技術に日本のファンは酔いしれた。

 2002年のジャパンカップ、及びジャパンカップダートはデットーリ騎手が二つとも勝利したレース。
 という強烈な印象が今もなお、深く刻まれている。

 ちなみにではあるが、デットーリ騎手はこの年のファルブラヴを含めてジャパンカップを三勝している。
 全てハナ差の勝利という、ゴール板を知っている騎手と呼べるだろう。

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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