2025年の中央競馬において、顕著な成績を収めた人馬に送られるJRA賞。
昨年の年度代表馬に輝いたのは「フォーエバーヤング」。
2025年の競走成績は4戦3勝、3着1回。
サウジカップでは4コーナーから、香港の英雄ロマンチックウォリアーとの二頭によるマッチレース。

先に抜け出したロマンチックウォリアーを一完歩ずつ追い詰め、

最後の最後で差し切り、息の詰まるような死闘を制した。



史上初のサウジカップ、ドバイワールドカップ連勝に挑んだフォーエバーヤング。
圧倒的な人気を背負っての出走だったが、まさかの3着と敗れた。
夏場は休養に充てられ、秋の大目標はブリーダーズカップクラシック制覇。
そのステップレースに選んだのが、船橋競馬場で開催された日本テレビ盃だ。
ここでも貫禄の勝利を収めて、壮行レースとなった。
(ワタシは日本テレビ盃は撮影していない)
迎えたブリーダーズカップクラシック競走。
週中に3歳馬ながらブリーダーズカップクラシックの最有力候補だったソブリンティが、故障により回避。
フォーエバーヤングの相手は、同期のシエラレオーネ・フィアースネスに絞られた。
好スタートから、ラビット(他陣営が用意した逃げ馬)の直後をキープする坂井瑠星&フォーエバーヤング。
ライバルのフィアースネスは直後を追走、シエラレオーネは後方待機策。
早々にラビットが下がり、4コーナー手前で先頭に立ったフォーエバーヤング。
一時期はセーフティーリードかと思われる差を付けたが、流石は前年の覇者シエラレオーネ。

じわりじわりと伸びて馬体を並べかける。
しかし、フォーエバーヤングも譲らない。
シエラレオーネがクビ差まで迫った所が、ゴール板だった。
日本調教馬による、アメリカ競馬最高峰ダートレースを制した瞬間だった。




1周目のスタンド前、有力馬より前のポジションでレースを進めた坂井瑠星騎手。
2024年のケンタッキーダービー、ブリーダーズカップクラシックと、差して届かないレースが続いていた。
勝つためには前で、粘りこみを図る。
馬を信じた、勇気の要る騎乗ぶりだった。
直線で抜け出した時には「瑠星行けーーー!」
シエラレオーネが迫ってきた時には「そのまま、そのまま、粘れ!」
そしてゴール板では「よっしゃー!!!!!」と、撮影しながら大きな声が出た。
レースを撮影する場所から、ウインニングランを撮影する場所へ移動。
フォーエバーヤングの引き上げを待っている間に、現地のカメラマンや仲のいい外国人プレス達が次々と
「コングラチュレーション!(おめでとう!)」
と声をかけてくれた。
その言葉を聞いて、夢の時間から現実の時間に戻った。
サウジカップ・ブリーダーズカップクラシック優勝という偉業が認められ、2025年のJRA賞年度代表馬に選ばれた。
JRA賞受賞なのにJRAの競馬場で走っていない、などの意見も出たようだが、文句なしの選出だと思う。
史上初のダート馬による年度代表馬選出。
2025年の競馬を語る上で、フォーエバーヤングが演じたブリーダーズカップクラシック制覇という偉業は、未来永劫語り継がれていくだろう。






