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2025年に開催した、途サラブレッド展に出品したワタシの作品解説(その2)

「シャルトル競馬場」

©Shuhei-Okada.com

フランスにある、シャルトル競馬場。
パリから約80kmの南西部に位置し、シャルトル大聖堂が有名な古都の街。
パリから車で2時間弱というアクセスで、凱旋門賞の撮影に出向いた時に訪れた。

凱旋門賞に出走する日本馬の調教をシャンティイ調教場で撮影。
その後、この日に競馬開催をしている競馬場を調べるとシャルトルが開催していた。

この競馬場は、馬が繋駕車(一人乗りの二輪馬車)というトロッター(繋駕速歩競走・けいがそくほきょうそう)競走と、騎手が馬に跨り速足で争われる騎乗速足(きじょうそくほ)の二つが行われる競馬場。

競馬場に着いて先ず一番驚いたのが、内ラチが無い…
だだ広い広場で競馬をしているような、変な感覚だった。
トロッターの為か、改修工事なのかは分からずであったが、不思議な写真となっている。

この写真は騎乗速足のレース写真。速足なので、走ってしまうと失格になる。
そのため、内側に審判員の乗った車が並走。
普段の日本の競馬写真からすると、脚の形といい、違和感しか覚えない。
逆にこれも世界の競馬の一つ、ということで出品した(この競走馬はサラブレッドでは無いが)。

「小倉競馬場」

©Shuhei-Okada.com

2019年に小倉競馬場の4コーナーで撮影。
普段使いの400mmのレンズに、焦点距離が2倍になる倍テレ(テレコンレンズ)をつけた。
800mmで1枚の写真の中に、馬がうじゃうじゃいるような写真が撮りたかった。
そこで小倉競馬場の4コーナー、一般エリアでの撮影に挑んだ。

うじゃうじゃとなるような馬群が固まって回ってきたら良いな、と考えていたら本当にビッチリと固まって走ってきた。
平坦小回りの小倉競馬場では、最後の直線が短い。
4コーナーをいかにロスなく回ってくるかが勝利へと繋がる。
そういった4コーナーでの騎手の駆け引き、外へ膨らまないように御す技術。
遠心力への対抗、内側への体重移動などなど。
普段は見逃しているような様々なシーンを、1枚に捉えた。
動画では観られない、写真ならではの1枚になった。

「東京競馬場」

©Shuhei-Okada.com

競馬ファンならご存知の方も多い、新馬戦の馬場入りシーンである。
既走馬のレースだと、馬場入りしてすぐに各々が返し馬に入る。
しかし競馬デビューの新馬戦の馬は、周りに馬がいると安心するのか、ゆったりとパレードのような馬場入りをする。

これは2月に東京競馬場で撮影した写真で、この時期の新馬戦の時間帯だと太陽がド正面にあって逆光。
きっと面白い写真になる、そう思ってワイドズームレンズを持った。

JRAオフィシャルや競馬ブックに新聞社のカメラマンは、資料として出走馬を一頭一頭撮らないといけない。
しかしワタシは、特に良血馬や注目馬が出ていないレースは、こういった雰囲気重視の撮影をする。

この時に持っていたレンズの、ワイド側ギリギリいっぱいの写真。
この時はバランス良く上手く列が出来て、太陽の位置・雲・ゴール板も含めてイメージ通りの写真が撮れた。
この時のような馬のバランスなど、運に作用されるような場面で狙い通りの写真を撮れるのは「持っている男」なのだと思う。(笑)

つづく

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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