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2025年に開催した、途サラブレッド展に出品したワタシの作品解説(その3)

「京都競馬場」

©Shuhei-Okada.com

以前にコラムで書いた「レンズフレア

この時に気づいた、レンズフレアを逆に活かして狙って撮った1枚である。
改装前の京都競馬場で撮影。

1月の京都競馬場では、最終レースのタイミングで西日が4コーナー側に沈む。
その夕陽と、レースを終えて引き上げるサラブレッドを絡めてみた。

撮ったのはメンコの馬だった。
作品にするには、メンコ無しの方が絵になる。
しかし夕陽を強調する露出設定では、スタンド部分を黒く落とすと馬の顔も影で暗くなってしまう。

西日のオレンジの光に合わせたような、色味が近い黄色メンコの馬。
この写真をよく見ると、レンズフレアが二重に起こっている。
内側の円に黄色メンコの耳、外側の円にメンコの端と、絶妙なバランスで写った。
騎手も着順掲示板を確認していて、メンコ有りの馬でも雰囲気のある写真となった。

レンズフレアも運をも味方につけた、ワタシがここに誕生した。

「福島競馬場」

©Shuhei-Okada.com

途サラブレッド<写真解説その1>で解説した、「福島競馬場」。
この時に撮影した、もう1枚がコレ。

重賞ラジオNIKKEI賞の1周目、1コーナーへ向かう各馬。
土曜日から降り続く雨の影響で不良馬場でのレースとなった、第68回ラジオNIKKEI賞。
不良馬場だといつもより多くの芝が、疾走中のサラブレッドに蹴り上げられて舞い上がる。
そういった普段見られないような芝が舞い散るシーンだ。

思っている以上の量、高さや塊など、一瞬を止める写真ならではの1枚。
芝の飛び散り具合、蹄の躍動感と面白い写真が撮れた。

関西圏で撮影している普段なら、雨だと絵にしにくいから休憩。
となるところだが、せっかく福島競馬場まで来たので何とか爪跡残してやろう。
そう思って、あえて雨を狙って撮ったのが、数年後に作品として「絵」になった。

この時から、雨でも休まずに狙うように考え方が変わった。
途サラブレッド展への出品作品以外でも、撮る時のイメージや狙う意図。
こうなれば良いな、という予測を含めた撮影を意識している。

ちなみにではあるが、この掲載した作品8枚全てはノートリミング。
構図は撮ったままのアングルで、明るさや彩度・コントラストを少し調整してプリントしている。
普段からイメージして、イメージ通りの写真が撮れるようになるには、トリミング前提で撮るのは違う気がする。
まあ考え方は人それぞれだが、ワタシは基本的にノートリ派だ。

2026年の今年も競馬写真家によるグループ展を開催予定。
昨年に第10回を数えたグループ写真展。
10年一区切りということで、今年は立ち上げメンバーによる構成で話が進んでいる。

昨年のグループ展の開催時期には、UMATO内でも告知頂いた。
今年もその時期が来たら、サイトで告知してもらおうと思う。グループ展開催の際にはぜひ会場に足を運んで頂き、プリントでの迫力・色・躍動感に空気感を感じて貰いたい。
会場でお会いできれば、直接写真解説いたしますよ!
今年のグループ展の詳しい日程が決まるのを、しばしお待ちください。

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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