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 今週は今年最初のG1レース、フェブラリーステークスが行われる。
 今回のコラムは、歴史が動いた日!
 第16回(1999年)のフェブラリーステークスを振り返りたい。

 16頭が出走した第16回フェブラリーステークス。
 1番人気に支持されたワシントンカラーはダート重賞3勝の実績馬で、前走のガーネットステークスを完勝して挑む。
 2番人気は地方競馬所属・岩手の雄「メイセイオペラ」。
 3番人気に平安ステークスを制して挑む、オースミジェットが支持された。

 1月31日に行われた、フェブラリーステークス。
 快晴の好天の下で行われたレースは、スタートしてすぐに自慢のスピードでハナを奪うキョウエイマーチ。
 好スタートから6番手につける、メイセイオペラ。
 メイセイオペラのすぐ外にオースミジェットがいて、ワシントンカラーはそれらの二頭を見るように直後を追走。
 キョウエイマーチが刻む速いペースに、一団でレースが進む。

 逃げたキョウエイマーチが残り200mでいっぱいになると、内を突いてワシントンカラー。
 人気の二頭の争いかと思われたが、ワシントンカラーは伸びない。
 馬場の真ん中を通って伸びてきたのは、メイセイオペラ。
 メイセイオペラは弾むようなフットワークで、グイグイと加速して後続との差を広げる。

 激しい2着争いを尻目に、2馬身差をつけて先頭でゴール。
 地方競馬所属馬が初めて中央競馬のG1レースを勝利した歴史的瞬間となった。
 2着にエムアイブラン、3着にタイキシャーロックが入り
 オースミジェットは4着、ワシントンカラーは5着でゴール。
 残り100m付近で勝利を手繰り寄せた鞍上の菅原勲騎手。

 ゴール板ではガッツポーズが出た!
 場内には何とも言えない大歓声が、巻き起こった。
 ウイニングランから、口取り撮影。

 その後に行われた表彰式まで、暖かい拍手に包まれた東京競馬場。
 レース時にはしていなかった、「明正」と書かれたメンコがとても印象的だった。

 競馬ブームの立役者である、ハイセイコー・オグリキャップ・イナリワン。
 彼らは地方競馬出身ではあるが、G1レースに勝利したときは中央競馬移籍後である。
 地方競馬在籍のままで中央競馬のG1レースを勝利したのは、長い競馬の歴史の中で未だにこのレースのみである。

 その後は帝王賞に南部杯も制し、ダート界のチャンピオンとして翌年のフェブラリーステークスで連覇に挑んだ。

 第16回の再現ビデオのように残り300mで抜け出し、後続を引き離すレースをしたが、前半のペースが速く、追い込み馬の展開となったレース。
 早め先頭からの押し切りかと思われたゴール寸前、三頭に交わされて4着でゴール。
 惜しくもフェブラリーステークス初の連覇を逃した。

 外のウイングアローが鮮やかに差し切ったが、ワタシの写真はメイセイオペラからファストフレンドへ。
 さらにゴールドティアラに振ったがウイングアローは1枚も写真が無く、ゴール過ぎにペリエ騎手が派手なガッツポーズをしているのを見て呆然とした…

 昨年のジャパンカップでは、20年ぶりに外国馬が勝利した。
 地方競馬所属馬も、久しぶりに中央競馬でのG1レース勝利に期待したい。

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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