UMATO


 今週は、大阪杯のステップレースとして定着してきた中京競馬場の2000mで争われるG2競走-金鯱賞が行われる。

 昨年のコラムでは、サイレンススズカが鮮やかに勝利し、今までで一番印象に残った1998年の金鯱賞について記した。

 この当時は宝塚記念のステップレースとして定着しており、サイレンススズカは金鯱賞から宝塚記念を制した。
 その後、2012年に12月の開催へと移行された。

 宝塚記念のステップレースから、有馬記念へのステップレースとなった2012年。
 そこから5年開催された。

 今回は12月に行われた最後の金鯱賞、第52回(2016年)のお話。

 翌年の2017年から、4月の1週目に行われる大阪杯がG1レースへと昇格。
 大阪杯のステップレースとして、金鯱賞は3月に移動され、現在へと定着している。

 13頭で争われた、第52回金鯱賞。
 大外の13番枠からスタートの、池添謙一騎乗のヤマカツエース。

 スタートで出遅れるも、二の足を使い中団の外目をキープする1周目のスタンド前。
 淡々とした流れから2番手追走から直線で抜け出す、松山弘平騎乗のパドルウィール。

 中団待機から脚を溜めて、残り200mでスパートしたヤマカツエース。
 じわりじわりと一完歩ずつ差を詰めて、ゴール板付近でキッチリとアタマ差交わして重賞4勝目を挙げた。

©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com

 12月の中京競馬場の好天の日は、メインレース近くになると西日が強くコントラストの強い写真となる。

 口取り撮影に向かう。地下馬道から上がって来るシーンはド逆光になり、露出合わせの難しい撮影となる。

 難しい分、普段撮ることができない感じの写真が撮れる。

 個人的には、面白い写真が撮れるので気に入っている。

©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com

 ヤマカツエースはその年の有馬記念に出走し、8番人気ながら4着と実力を示した。

 翌年(2017年)の第53回金鯱賞に出走した、ヤマカツエース。
 ここではその実力から堂々の1番人気に支持されて、逃げたロードヴァンドールを早々に捉えると、そのまま1馬身1/4差をつけて優勝、重賞5勝目を挙げた。

 大阪杯の優先出走権を手にすると共に、3か月ぶりの金鯱賞連覇という珍しい記録が生まれた。(このレースは撮影に行っていなかった…)

 4番人気で出走したG1レース昇格元年の第61回大阪杯。

©Shuhei-Okada.com
右のピンク帽©Shuhei-Okada.com

 ここでも1着キタサンブラック(3/4差)、2着ステファノス(1/2差)の僅差の3着と実力を示した。

 その後は勝ち星に恵まれず、3連覇を狙った翌年の金鯱賞も4着となった。
 続く大阪杯でも4着となり、招待が届いていた春の香港遠征予定も怪我により休養に入った。

 復帰を目指すも別の故障を発生し、そのまま引退。

 現役時は30戦7勝(うち重賞5勝)という成績だった。

 僅か4ヵ月の間に同じ重賞レースを連覇、という記録にも記憶にも残る結果を残した。

 すっかりと大阪杯のステップレースとして、3月のおなじみのレースとなった金鯱賞。

 今年の注目は中京競馬場の2000m戦重賞レースにめっぽう強い、このレース3連覇中の川田将雅騎手。
 昨年優勝したクイーンズウォークが出走予定、鞍上の川田将雅騎手の4連覇なるか?

 注目の一戦となっている。

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

新着記事

  • 愛のある写真

    2026年03月05日 10時00分

  • 第17回(2010年)チューリップ賞

    2026年02月26日 10時00分

  • 第16回(1999年)フェブラリーステークス

    2026年02月19日 10時00分

  • 競馬写真家グループ展・途サラブレッド<写真解説その3>

    2026年02月12日 10時00分

  • 競馬写真家グループ展・途サラブレッド<写真解説その2>

    2026年02月05日 10時00分

  • 競馬写真家グループ展・途サラブレッド<写真解説その1>

    2026年01月29日 10時00分

PAGE
TOP