中央競馬の最長距離の3200mで争われるG1レースの天皇賞春。
その天皇賞春のステップレースとして重要な位置付けとなっている、阪神大賞典。
その阪神大賞典を2013年の第61回から3連覇した馬がいる。
そう、稀代の人気者「ゴルシ」ことゴールドシップである。
前年の2012年の皐月賞、菊花賞、有馬記念を制し最優秀3歳馬のタイトルを獲得。
年が明けて古馬になると、国内最強を目指して阪神大賞典を始動戦とし、天皇賞春から宝塚記念という王道のローテーションが組まれた。
9頭立てで行われた、第61回阪神大賞典。
スタートで行き脚がつかず、最後方からの競馬となったゴールドシップ。
1周目のスタンド前を通過し1コーナーに差し掛かると、徐々にポジションを上げる。
3コーナーから得意のロングスパートを開始。
ここは力の違いを見せつけて、2着のデスペラードに2馬身差をつける完勝。







続く天皇賞春では圧倒的な1番人気に支持されるも、いつもの伸びを欠き5着に敗れた。
宝塚記念ではロングスパートで、G1レース4勝目を挙げた。
秋は3戦するも、まさかの全敗で4歳シーズンを終えた。
5歳シーズンの始動戦も、第62回阪神大賞典が選ばれた。
それまで鞍上、内田博幸から新コンビに岩田康成が指名された。
好スタートから3番手でレースを進める、岩田康成騎乗のゴールドシップ。
スタンド前で2番手にポジションを上げると、そのまま折り合う。
4コーナーで逃げたバンデを交わすと直線は独走となり、アドマイヤラクティに3馬身半差をつける完勝。
阪神大賞典連覇となった。





2013年の再現のように、天皇賞春は破れるも宝塚記念を勝利。
こちらも連覇となった。
その後は札幌記念2着から凱旋門賞に挑戦するも、14着に終わった。
帰国後に有馬記念3着とし、5歳シーズンを終えた。
6歳シーズンは有馬記念の疲労が少ないとの理由として、アメリカジョッキークラブカップから始動開始。
ここでまさかの7着に敗れると、3連覇を目指して阪神大賞典に出走してきた。
圧倒的な1番人気に支持されたゴールドシップ。
ゆったりのスタートから後方待機の競馬になるも、少しずつポジションを上げると2周目の向こう正面では先頭まで5馬身の位置。
残り800mで3番手まで押し上げると、そのまま得意のロングスパート。
4コーナーで先頭に立つと、追いすがるデニムアンドルビーに1馬身1/4差をつける完勝。








阪神大賞典3連覇を全て1番人気で達成、またこの勝利で重賞10勝目となった。
続く天皇賞春を三度目の正直で勝利し、G1レース4年連続6度目の優勝を果たした。




宝塚記念では平地G1レースで史上初となる3連覇を目指すも、ゲートが開くスタートのタイミングで立ち上がってしまい大きく出遅れた。
その結果、15着と大敗してしまう。
三連覇を達成出来ず、さらに大きな出遅れから馬券に絡めず。
この時にゴールドシップへ投じられていた約120億円の馬券が一瞬で紙くずとなってしまい、競馬ファンの間で「120億円事件」と呼ばれた。
それでも個性豊かなキャラクターから、絶大な人気を誇ったゴールドシップ。
重賞10勝中、阪神競馬場で6勝と阪神巧者であった。
阪神大賞典3連覇、宝塚記念連覇という偉大な記録が輝いている。






