競馬関係者の夏の楽しみといえば札幌開催である。「札幌出張こそがオレの人生の全て」と力説する厩務員がいた。同意できる。競馬記者にとっても夏の札幌出張はビッグイベント。かつて、2週間の滞在で200万円使うと豪語していた記者がいた。使おうと思えば、あっという間に200万円使えてしまうのが札幌の街の怖いところだ。
ということで札幌競馬。皆さんもぜひ、現地で楽しんでほしい。馬券も当てていただきたいので筆者の馬券術をひとつ披露しよう。「ダート1700m戦は関西馬」。理由は不明。しかも、3~5番人気あたりの関西馬が突き抜ける。今年も通用するかどうか分からないが、頭の片隅に入れておいてほしい。
それから「休養明けは買い」。それも半端な休養明けではない。約1年の休み明け、みたいな馬が平気で突き抜ける。これもダート1700m戦が多いイメージ。そういう馬は久しぶりの札幌開催に狙いを定めていて、久々でもパドックで素晴らしい馬体を披露する。人気がなくてもパドックで良く見えた休養明けの馬は買っておきたい。
札幌の街のお薦めも記しておこう。まずはお金のかからないスポット。それは北大だ。北海道大学。札幌駅から近くアクセス抜群。池のそばのベンチに陣取り、カルガモがゆったりと泳ぐ様子を眺めていると、仕事の疲れが飛んでいく。
せっかく札幌に行くなら競馬以外のイベントもチェックしたい。筆者が見て衝撃を受けたのは「サマージャンプ」だ。
高梨沙羅選手らが華麗に飛ぶ、あのスキージャンプを夏にやる。あんな高いところから豪快に飛ぶのかと本当に驚く。大倉山ジャンプ競技場は競馬場からも近い。この夏、札幌競馬に行く予定のある人は、サマージャンプの日程もチェックすることをお薦めする。
プロ野球観戦も最高だ。もちろん日本ハム戦。筆者が札幌に出張していた頃はダルビッシュ有投手がまだ在籍していて、登板予定日をチェックして札幌ドームに足を運んだ。
今は北広島市に移ってエスコンフィールドとなったが引き続き、お薦めだ。昨年、競馬とは関係なく筆者も訪れたが、最新のボールパークはピカピカ。そして見やすい。食事もうまい。時間があれば試合開始前に行われる「スタジアムツアー」が最高のお薦め。筆者は実際にグラウンドに下り、選手目線を体験できた。
競馬だけでなく、いろいろなことを楽しめる札幌の街。ぜひ、足を運ぶことをお薦めする。