競馬場での昔の僕の担当馬のレースのVTRや、勝ち馬記念写真やファンからいただいたパドックやレース写真などはたくさんある。

でもよく考えたら、携帯電話の写真機能が良くなる以前の、競馬場の厩舎構内などレース以外の馬のオフショット写真は、北海道シリーズのものくらいしかない。

昔の僕の馬のオフショット写真撮影はというと、インスタントカメラ(写ルンです)か父の形見の一眼レフの2択で、立派なカメラは滅多に仕事場に持ちこんだりしていなかった。
たまたまインスタントカメラを持ってきていて写真を撮っても、馬が動くのでブレてほとんどがボツになっていた。
特に競馬場での馬の写真は、デジカメや携帯電話が世にはびこる2005年前後以降、特に最近のスマホになってからの写真が圧倒的に多い。
ということで、前回予告した京都競馬場の第2弾を、最新のオフショット写真でお送りする。
昨年の12月に僕の担当馬としては20年ぶりとなるGⅠレース、朝日杯フューチュリティステークスにダイシンラーが出走した1日を通して、新しい京都競馬場の内側や、GⅠレース出走の馬の姿を少しだけご紹介しよう。
朝日杯フューチュリティステークスは、例年だと阪神開催なのだが、阪神競馬場のスタンド新築工事の為に今回は京都競馬場での開催となった。
この日の食事もスタンドの検量室裏にある「検量食堂」。
阪神は厩舎から歩いてすぐスタンドだが、京都はまあまあ遠いので自転車が用意されている。これは調教師や騎手のスタンドと装鞍所への移動用であり、食堂へ行く用ではないが、いっぱい残っている時はお借りする。




この日は「五目そば」を注文。もう爺さんなのでチャーハンを付けるのをグッと我慢した。


まだ新しい京都競馬場では勝った事がない僕だが、この後検量の1番枠に入る事はもうないのかな…と、思いながら厩舎に帰った。

僕は基本競馬では、ほとんどの担当馬のタテガミの編み込みをする。しないのは、短か過ぎる、馬がうるさい、騎手が嫌がる(一人だけ)、当日輸送の1Rの馬くらい。
レースのグレードは関係なく、ローカルの未勝利でもやっている。

2歳GⅠでフルゲート割れの1勝馬での出走だったが、やはりGⅠの雰囲気は素晴らしい。20年ぶりだが、ここに連れてきてくれた馬と人達に感謝。



ダイシンラーは完歩が大きい馬で、詰まると持ち味がでないのを知ってか、スタートから押していって果敢に逃げてくれた。
直線早めに来られて惨敗かと思われたが、しぶとく粘って4着でゴール。

上がってきた横山典弘騎手は「ちょっと夢見たわー!」と言いながら笑顔で馬から降りた。
久しぶりに見ていて気持ちのいいレースだった。

こういう興奮と緊張感は何回でも味わいたいもんだが、残念ながらこれが僕の最後のGⅠになった。
あー、楽しかった……ラーありがとう!