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2024年12月27日 (金)

 この年からホープフルステークス(芝2000m GⅠ)はGⅠレースへの仲間入りを果たした。

 阪神競馬場で開催されていたGⅢレースのラジオNIKKEI杯2歳ステークスを前身とし、2014年に中山競馬場へ移設されたタイミングでGⅡに、そして2017年にGⅠレースへと仲間入りした。

 牡馬クラシックの第一弾の皐月賞と同距離、同コースで開催されることから、本番に直結しやすいであろうという考えが支持されていた。2歳の中距離競走の頂点という新たな観点で、2歳の2000mのGⅠ競走が誕生したのだ。

 以前は中山競馬場で行われていたが、阪神競馬場に移設した朝日杯フューチュリティステークス(1600m GⅠ)と距離の差別化や、将来のレースへの選択肢の多様化をはかるために東西で2歳のGⅠレースが再び行われることとなった。

 記念すべきGⅠレース昇格後の、2017年のホープフルステークスには17頭が出走。

4戦2勝2着2回のタイムフライヤーが1番人気に支持された。

 短期免許で来日中のC.デムーロが鞍上。2000mのスタート地点のゲートは西日をいっぱいに浴びながらスタートを切った。

 タイムフライヤーは馬群の後方待機策でレースを進めると、残り600mからするするとポジションを上げていく。

 4コーナーでは早くも先頭グループのポジションをキープし、残り200m地点でC.デムーロのアクションに応えてスパートすると、あっという間に先頭に躍り出た。ジャンダルムは内で粘るも敵わず、1馬身1/4差でのGⅠレース昇格後の初代王者の誕生となった。

©Shuhei-Okada.com
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喜びを爆発させるC.デムーロ騎手©Shuhei-Okada.com
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  この勝利で一躍クラシック候補と期待されたタイムフライヤーだったが、意外にもなかなか勝てない日が続き、次の勝利を挙げたのは3年後の函館競馬場で行われたダートレース、マリーンカップであった。

 しかし、次走の札幌競馬場で行われたエルムステークス(ダート1700m GⅢ)も勝利し、ダート重賞制覇で芝&ダートの重賞勝ち馬となった。

 原則として12月28日に行われる、中央競馬最後のGⅠレース・ホープフルステークス。

有馬記念の次に行われる年内最後のGⅠレースということで、昭和世代には違和感たっぷりだったレースだが、翌年の勝ち馬サートゥルナーリアは皐月賞を制する。

 2年後の勝ち馬、コントレイルが皐月賞を含む無敗で三冠馬に輝いたおかげで、ホープフルステークスがクラシックに繋がるレースになることは直ぐに証明された。

 今年も来年のクラシックを背負っていくであろう、有力各馬が出走を予定している。

新たなヒーローの誕生に期待したいところだ。

 しかしながら、関西在住の筆者からすれば年の瀬の忙しい(繁忙期で何もかも高い)時期に有馬記念とホープフルステークスへの撮影に2往復するというのは、なんとももったいなくて、レース間隔が3日くらいだと、そのまま滞在している。

 その間にスキーに行ったりしていたが、今年の日程だと1週間空くので2往復は避けられない。

 来年の日程のように、土曜日ホープフルステークス、日曜日有馬記念と連続での並びの日程が続いてくれたらいいのになぁと思う。
 やはり中央競馬の締めは「有馬記念」で終わるべきだと、昭和世代は思うのである。

岡田修平

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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