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2025年06月27日 (金)

 10場あるJRAの競馬場の中で、最も公共交通機関でのアクセスが良い小倉競馬場。

 九州の玄関口である北九州市の小倉にある競馬場なので、主に関西馬が出走する関西圏の競馬というくくりになっている。

 どれくらいアクセスが良いかというと。小倉駅からモノレールに乗って10分、競馬場前(北九州市立大学前)駅の改札口を出てから10秒かからずに競馬場の入場門がある。

 その入場門をくぐり抜けて右下手にパドックを見ながら、20秒も歩けばスタンドにたどり着く。
 モノレールの改札を出てから30秒もあれば、スタンドに入れるという便利さだ。

 大阪から新幹線に乗って3時間弱で到着する事が出来る。

 府中競馬正門前駅や、船橋法典駅からの競馬場入口、京都競馬場の淀駅、阪神競馬場の仁川駅も駅直結で雨に濡れずにアクセス可能だが、小倉競馬場にはかなわない。

 函館競馬場も競馬場真ん前の路面電車(競馬場前駅)からのアクセスは非常に良いが、函館駅から遠いことと、残念ながら雨だと濡れてしまう。

 夏のローカル開催時にはナツコク(夏の小倉)として親しまれていた小倉競馬だが、今年から中京競馬場との開催順が入れ替わって7月小倉競馬、8月中京競馬となった。

 毎年訪れている小倉競馬場、周りが山に囲まれている競馬場で夏場は天気の急変(よく夕立にやられている)もあるが、好きな競馬場の一つである。

 こぢんまりとしているがパドック一体型の洗練されているスタンド、一般席と馬との距離の近さ、そして向日葵(ひまわり)をはじめとする夏の花が植えられており、撮影意欲がそそられる。

 ローカル開催の競馬場で唯一の障害レース専用の周回コースがあり、九州産馬限定のレースが開催されるなど、独自色が強い競馬場である。

©Shuhei-Okada.com
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 新緑の芝生に青い空、空に浮かぶ夏の雲とサラブレッド!
 毎年訪れていても、毎回新鮮な気持ちで撮影に臨めているので不思議な感覚である。

©Shuhei-Okada.com
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 小倉競馬場の番組の中で芝レースの1800m戦がある。
 スタンド前発走なので、スタート時間になるとファンが集まってくる。

 迫力あるスタートシーンを目の前で見ることができるのも、ライブ観戦の楽しみの一つだと思う。

©Shuhei-Okada.com
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 スタッフもフレンドリーな印象が強い小倉競馬場。
 ゴール付近から場内を歩いても、すぐに4コーナー近くへと歩けてしまう。

 何気に見逃しがちな場所も、歩くことで新たな発見をすることもある。
 昨年の夏はターフビジョン前の花壇に魅せられて、超ワイドレンズで撮影した写真がコレだ。

©Shuhei-Okada.com

 ちょっとした旅気分でカメラ片手に遠征に行くのも、競馬の楽しみの一つとして良いだろう。

 しかし、今年から4週の開催となってしまったナツコク(夏の小倉競馬)。

 8月にかけて中京競馬が6週行われるということに違和感を感じる。

 競馬の撮影を始めた昭和の時代から、6月最終週の宝塚記念が終わると7月の中京競馬があり、真夏の8月に小倉競馬が開催されていた。

 今年からは宝塚記念(これも日程の前倒しで2週間早くなるが)から小倉競馬、そして中京競馬、と慣れるのに時間がかかりそうだ……

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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