UMATO

2025年07月03日 (木)

 7月の中央競馬といえば、福島競馬場が思い浮かぶ。

 ここ最近は競馬場の改修工事があったり、今年から小倉競馬が7月に行われるなどの入れ替えもあったりと、どうも自分の中でのローカル競馬の日程的な感覚が微妙になりつつある。

 そんな中で昔から7月開催を不変で開催しているのが、福島競馬場である。

 東日本地区の主場開催となっており、関東の競馬ファンも多く足を運ぶ。

 東京から東北新幹線に乗って1時間半弱で行ける、身近なローカル競馬場だ。

 福島駅からは2kmちょっとなので歩く(30分程度かかる)ことも可能であるが、バスで向かうのが一般的である。

 先週の小倉競馬場のような、駅直結でないのが残念ではあるが、移動の間に町の景色を楽しむことが出来る。

 さてここで問題です。

 JRAの他の競馬場と比べて、福島競馬場で一番変わっている所はどこでしょう?

 テレビ中継で見ていると全く分からないと思うが、正解はパドックが2階にある!ということ。

 1階(パドックの真下)がフードコートになっており、その上がパドックなのだ。

 現在の形に改装されて、その後初めて行った時は1階をウロウロしていて、「あれ?パドックどこ??」と戸惑った覚えがある。

 馬場から競馬場の前の道路までの距離が無く、スタンド部分の広さが、他の競馬場と比べると圧倒的に狭い福島競馬場。

 だから、他場のような広いパドックではなく、細長い形が特徴的となっている。

©Shuhei-Okada.com

 改装前の昔、1階にあったパドックもビックリするくらい細長かったのを思い出す。

 7月開催の福島競馬場にしか行ったことが無いが、この時期はパドックを含めて多くの紫陽花(あじさい)が咲いている。

©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com

 特に白い紫陽花の花が、競馬を優しく見守っているように見える。

 街中にある競馬場だが、向こう正面の奥には阿武隈川が流れており、スタンドから正面に阿武隈山系が見えて小倉競馬場に近い感じがする。

©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com

 内馬場からも観戦することが出来て、内側から迫力のあるダート競馬を近くで見ることができる。

©Shuhei-Okada.com

 これは他の競馬場と比べても、柵からダートコースの近さで言えば一番近い距離だ。

©Shuhei-Okada.com

 福島の伝統工芸品「三春駒」も内馬場から、競馬を見守っているようだ。

©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com

 福島競馬場もスタンド前発走になる、芝1800m戦が組まれている。

 ここも柵からスタートゲートまでの距離が、他の競馬場と比べると一番近くにある。

©Shuhei-Okada.com
©Shuhei-Okada.com

 多頭数のレースだと、大迫力のスタートシーンを間近で見ることが可能だ!

 この福島競馬場の芝1800m戦は、ワタシの中でも特にお気に入りの撮影場所となっている。

 福島競馬場を訪れた際にはぜひ、内馬場からのダートレース。芝の1800m戦のスタートシーンを近くから見てもらいたい。

 普段とは違う競馬場にお出掛けして、自分の中のお気に入りを見つけるというのもローカル競馬場の楽しみの一つ。

 ちょっとした旅気分で、新たな競馬場のお気に入りスポットの発見。
 グルメに温泉など、最終レースが終わってからの楽しみも味わえる。

 今年の夏は自分のお気に入りを見つける旅、ローカル競馬場へ出掛けてみてはどうだろうか?

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

新着記事

  • 小倉競馬場

    2025年06月26日 10時00分

  • シンガポール・クランジ競馬場

    2025年06月19日 10時00分

  • 第44回(2003年) 宝塚記念

    2025年06月12日 10時00分

  • 第42回(1992年)安田記念

    2025年06月05日 10時00分

  • 第56回(1989年)東京優駿(日本ダービー)

    2025年05月29日 10時00分

  • 第52回(1991年) 優駿牝馬(オークス)

    2025年05月22日 10時00分

PAGE
TOP