早いもので今年も前半戦の競馬が終わった。
競馬の世界は今年も年明けから色々なドラマが生まれた。
少し駆け足にはなるが、ざっくりと振り返りたいと思う。
今年の撮影は京都金杯からスタートした。阪神競馬場の改修工事の影響により中京競馬場で行われた「京都金杯」
ハンデ重賞らしい大混戦のゴール前は、間を割って入ったR.キング騎乗のサクラトゥジュールが重賞2勝目を挙げた。


キング騎手はその後もフェブラリーステークス優勝と、短期免許期間内で強烈なインパクトを残した。
サウジカップの前日(現地時間の金曜日の晩)に行われた、インターナショナルジョッキーズチャレンジに参戦していたキング騎手。

そこからダッシュで帰国して、日曜日のフェブラリーステークスを制するというタフさを見せてくれた。(サウジカップを撮影していたので見ていないが…)
そのフェブラリーステークス週の土曜日に、サウジアラビアのリヤドで行われたサウジカップデー。
後半4レースを日本馬が4連勝と快挙を達成。
6レース・ネオムターフカップ(芝2100m G2)
逃げたシンエンペラーがそのまま、後続を突き放して優勝。
坂井瑠星騎手の落ち着いた騎乗が光った。


7レース・1351ターフスプリント(芝1351m G2)
逃げたウインマーベルがそのままゴール!と思われた外からルメール騎乗のアスコリピチェーノが鋭く追い込んで差し切り勝ち。
日本馬のワンツーフィニッシュとなった。


8レース・レッドシーターフハンデキャップカップ(芝3000m G2)
O.マーフィー騎乗のビザンチンドリームが直線で鋭く伸びて優勝、日本馬の3連勝となった。


9レース・サウジカップ(ダート1800m G1)
好位追走のフォーエバーヤングの外から4コーナー近くで、先に抜け出しを図るロマンチックウォリアー。
一旦は2馬身差をつけるも、徐々に追い詰めるフォーエバーヤング。
直線では二頭の気迫溢れる走りも最後はクビ差競り落として、ガッツポーズの坂井瑠星騎手!



香港の英雄ロマンチックウォリアーVSフォーエバーヤングの歴史に残るマッチレースを制するなど大いに盛り上がりを見せた、サウジカップデーだった。
ラマダンの影響で4月に開催された、ドバイワールドカップデーでも日本馬が躍進。
5レース UAE Derby(UAEダービーG2 ダート1900m)
ルメール騎乗のアドマイヤデイトナが優勝。
この勝利でケンタッキーダービーの優先出走権を獲得した。


7レース Dubai Turf(ドバイターフG1 芝1800m)
じわりじわりとロマンチックウォリアーに並びかけて、そのまま二頭が並んでゴールするC.デムーロ騎乗のソウルラッシュ。
写真判定の結果、ハナ差かわしたソウルラッシュがG1レース二勝目を挙げて、昨年の安田記念の雪辱を果たした。


8レース Dubai Sheema Classic(ドバイシーマクラシックG1 芝2410m)
ここは2024年のダービー馬の強さを見せつけた、ドバイシーマクラシックのダノンデサイルの走り。


勝利騎手インタビューでの戸崎圭太騎手の「ベリーベリー、ホース」は競馬民の流行語大賞に選ばれそうなほどのインパクトを残した。
ドバイワールドカップで史上初のサウジカップとの同年制覇を目指したフォーエバーヤング。
結果は惜しくも敗れたが、後の矢作芳人調教師の「アウェーの洗礼」のコメントに海外遠征の厳しさが現れていた。
秋の海外遠征で再び最強馬を証明すべく、その勇姿を収めたい。
続く。