UMATO

2025年07月12日 (土)

 早いもので今年も前半戦の競馬が終わった。

 競馬の世界は今年も年明けから色々なドラマが生まれた。

 少し駆け足にはなるが、ざっくりと振り返りたいと思う。

 今年の撮影は京都金杯からスタートした。阪神競馬場の改修工事の影響により中京競馬場で行われた「京都金杯」

 ハンデ重賞らしい大混戦のゴール前は、間を割って入ったR.キング騎乗のサクラトゥジュールが重賞2勝目を挙げた。

©Shuhei-Okada.com
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 キング騎手はその後もフェブラリーステークス優勝と、短期免許期間内で強烈なインパクトを残した。

 サウジカップの前日(現地時間の金曜日の晩)に行われた、インターナショナルジョッキーズチャレンジに参戦していたキング騎手。

2025インターナショナルジョッキーズチャレンジ©Shuhei-Okada.com

 そこからダッシュで帰国して、日曜日のフェブラリーステークスを制するというタフさを見せてくれた。(サウジカップを撮影していたので見ていないが…)

 そのフェブラリーステークス週の土曜日に、サウジアラビアのリヤドで行われたサウジカップデー。

 後半4レースを日本馬が4連勝と快挙を達成。

 6レース・ネオムターフカップ(芝2100m G2)

 逃げたシンエンペラーがそのまま、後続を突き放して優勝。

 坂井瑠星騎手の落ち着いた騎乗が光った。

©Shuhei-Okada.com
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 7レース・1351ターフスプリント(芝1351m G2)

 逃げたウインマーベルがそのままゴール!と思われた外からルメール騎乗のアスコリピチェーノが鋭く追い込んで差し切り勝ち。

 日本馬のワンツーフィニッシュとなった。

©Shuhei-Okada.com
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 8レース・レッドシーターフハンデキャップカップ(芝3000m G2)

 O.マーフィー騎乗のビザンチンドリームが直線で鋭く伸びて優勝、日本馬の3連勝となった。

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 9レース・サウジカップ(ダート1800m G1)

 好位追走のフォーエバーヤングの外から4コーナー近くで、先に抜け出しを図るロマンチックウォリアー。

 一旦は2馬身差をつけるも、徐々に追い詰めるフォーエバーヤング。

 直線では二頭の気迫溢れる走りも最後はクビ差競り落として、ガッツポーズの坂井瑠星騎手!

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 香港の英雄ロマンチックウォリアーVSフォーエバーヤングの歴史に残るマッチレースを制するなど大いに盛り上がりを見せた、サウジカップデーだった。

 ラマダンの影響で4月に開催された、ドバイワールドカップデーでも日本馬が躍進。

 5レース UAE Derby(UAEダービーG2 ダート1900m)

 ルメール騎乗のアドマイヤデイトナが優勝。

 この勝利でケンタッキーダービーの優先出走権を獲得した。

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 7レース Dubai Turf(ドバイターフG1 芝1800m)

 じわりじわりとロマンチックウォリアーに並びかけて、そのまま二頭が並んでゴールするC.デムーロ騎乗のソウルラッシュ。

 写真判定の結果、ハナ差かわしたソウルラッシュがG1レース二勝目を挙げて、昨年の安田記念の雪辱を果たした。

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 8レース Dubai Sheema Classic(ドバイシーマクラシックG1 芝2410m)

 ここは2024年のダービー馬の強さを見せつけた、ドバイシーマクラシックのダノンデサイルの走り。

©Shuhei-Okada.com
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 勝利騎手インタビューでの戸崎圭太騎手の「ベリーベリー、ホース」は競馬民の流行語大賞に選ばれそうなほどのインパクトを残した。

 ドバイワールドカップで史上初のサウジカップとの同年制覇を目指したフォーエバーヤング。

 結果は惜しくも敗れたが、後の矢作芳人調教師の「アウェーの洗礼」のコメントに海外遠征の厳しさが現れていた。

 秋の海外遠征で再び最強馬を証明すべく、その勇姿を収めたい。

続く。

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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