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2025年07月19日 (土)

 サウジカップ、ドバイワールドカップと海外の競馬で好成績を収めた日本馬。

 国内のG1レースでは、短期免許で来日中のJ.モレイラ騎手の手綱が冴えわたった。

 高松宮記念では2番人気のサトノレーヴ、桜花賞では3番人気のエンブロイダリー、皐月賞でも3番人気のミュージアムマイルを勝利に導いてマジックマンの本領を発揮。

 高松宮記念では中団待機から直線の残り100mで抜け出して、1番人気のナムラクレアを抑えて優勝。

©Shuhei-Okada.com
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 雨中の決戦となった桜花賞では2番人気のアルマヴェローチェとの叩き合いを制し、クビ差しのいで優勝。

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 皐月賞では無敗の1番人気クロワデュノールに直線で先に抜け出されるも、鋭い末脚で追い込むと1馬身半差をつけて勝利へと導いた。

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 香港で行われたクイーンエリザベス2世カップでは2023年のダービー馬、D.レーン騎乗のタスティエーラが見事1着となった。

 プログノーシスが2着に入り、日本馬のワンツーフィニッシュとなった。

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 もう一頭、同じレースに出走していた2023年の三冠牝馬リバティアイランド。

 最後の直線で故障が発生し、競走中止となってしまった。

 芝コース上から馬運車に乗るところまでは見ていたのだが…

 レース総括中に回復の見込みが無いと判断。そのまま安楽死処分を行ったと香港ジョッキークラブが発表し、競馬ファンは深い悲しみに包まれた…

 リバティアイランド安らかに!

クイーンエリザベス2世カップ1周目のリバティアイランド©Shuhei-Okada.com

 天皇賞春はこちらも短期免許で来日中のD.レーン騎手騎乗のヘデントールが優勝。

 香港のクイーンエリザベス2世カップに続き、キャロットファームの勝負服でG1レース連勝を飾った。

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 優駿牝馬(オークス)も短期免許で来日中のA.シュタルケ騎手が勝利し、待望のJRA G1レース優勝となった。

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 競馬の祭典「日本ダービー(東京優駿)」は皐月賞2着のクロワデュノールが北村友一騎手の手綱に応えて、世代最強を証明!

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 ここまで短期免許で来日中の外国人騎手が勝利していた2025年クラシック競走、北村友一騎手が日本人騎手(JRA所属騎手)の連敗を止めた。

 ホープフルステークス優勝時の涙のインタビューと違い、終始笑顔でのインタビューが印象的だった。

 今年から施行時期が2週間早まった春のグランプリレース「宝塚記念」

 当日の朝方まで降った雨の影響で悪くなった芝コース、レースの時間には稍重まで回復したが、追い込み馬には不利な条件となった。

 武豊騎乗のメイショウタバルが絶妙な逃げでレースを作ると、最後は突き放して3馬身差の完勝劇となった。

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 宝塚記念5勝目を挙げた武豊騎手は、宝塚記念最年少勝利と最年長勝利という珍しい記録を達成。

 あっという間の半年間だったが、個人的にはサウジカップが今年のベストレースだと思う。

 強気な勝負をしたダート初挑戦のロマンチックウォリアーのマクドナルド騎手、最後まで諦めないフォーエバーヤングの坂井瑠星騎手。

 この二人の熱いバトルに応える、二頭の走りに鳥肌が立った。

 7月からの後半戦も、手に汗握るような熱いレースに期待してバッチリと写真に収めたいと思う。

岡田修平 (Shuhei Okada)

1969年 大阪府池田市生まれ
工芸高校写真工芸科、在学中に川本武司氏に師事。
1987年の卒業と同時に「JRA関西広報カメラマン」として撮影を始める。
また師匠の勧めで大阪芸術大学写真学科に進学、卒業後フリーカメラマンとして活動。
競馬をメインフィールドに雑誌、ポスター、カレンダー、DVD等に作品を発表。
フランス凱旋門賞をはじめ、海外大レースの撮影に積極的に参加。
最近は、各インターネット媒体コンテンツへの写真提供もこなし、更なる飛躍を目指している。

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