サウジカップ、ドバイワールドカップと海外の競馬で好成績を収めた日本馬。
国内のG1レースでは、短期免許で来日中のJ.モレイラ騎手の手綱が冴えわたった。
高松宮記念では2番人気のサトノレーヴ、桜花賞では3番人気のエンブロイダリー、皐月賞でも3番人気のミュージアムマイルを勝利に導いてマジックマンの本領を発揮。
高松宮記念では中団待機から直線の残り100mで抜け出して、1番人気のナムラクレアを抑えて優勝。


雨中の決戦となった桜花賞では2番人気のアルマヴェローチェとの叩き合いを制し、クビ差しのいで優勝。


皐月賞では無敗の1番人気クロワデュノールに直線で先に抜け出されるも、鋭い末脚で追い込むと1馬身半差をつけて勝利へと導いた。


香港で行われたクイーンエリザベス2世カップでは2023年のダービー馬、D.レーン騎乗のタスティエーラが見事1着となった。
プログノーシスが2着に入り、日本馬のワンツーフィニッシュとなった。


もう一頭、同じレースに出走していた2023年の三冠牝馬リバティアイランド。
最後の直線で故障が発生し、競走中止となってしまった。
芝コース上から馬運車に乗るところまでは見ていたのだが…
レース総括中に回復の見込みが無いと判断。そのまま安楽死処分を行ったと香港ジョッキークラブが発表し、競馬ファンは深い悲しみに包まれた…
リバティアイランド安らかに!

天皇賞春はこちらも短期免許で来日中のD.レーン騎手騎乗のヘデントールが優勝。
香港のクイーンエリザベス2世カップに続き、キャロットファームの勝負服でG1レース連勝を飾った。


優駿牝馬(オークス)も短期免許で来日中のA.シュタルケ騎手が勝利し、待望のJRA G1レース優勝となった。


競馬の祭典「日本ダービー(東京優駿)」は皐月賞2着のクロワデュノールが北村友一騎手の手綱に応えて、世代最強を証明!


ここまで短期免許で来日中の外国人騎手が勝利していた2025年クラシック競走、北村友一騎手が日本人騎手(JRA所属騎手)の連敗を止めた。
ホープフルステークス優勝時の涙のインタビューと違い、終始笑顔でのインタビューが印象的だった。
今年から施行時期が2週間早まった春のグランプリレース「宝塚記念」
当日の朝方まで降った雨の影響で悪くなった芝コース、レースの時間には稍重まで回復したが、追い込み馬には不利な条件となった。
武豊騎乗のメイショウタバルが絶妙な逃げでレースを作ると、最後は突き放して3馬身差の完勝劇となった。


宝塚記念5勝目を挙げた武豊騎手は、宝塚記念最年少勝利と最年長勝利という珍しい記録を達成。
あっという間の半年間だったが、個人的にはサウジカップが今年のベストレースだと思う。
強気な勝負をしたダート初挑戦のロマンチックウォリアーのマクドナルド騎手、最後まで諦めないフォーエバーヤングの坂井瑠星騎手。
この二人の熱いバトルに応える、二頭の走りに鳥肌が立った。
7月からの後半戦も、手に汗握るような熱いレースに期待してバッチリと写真に収めたいと思う。