カマルグの観光船内。
ガーディアンのパフォーマンスで、白い馬を撮影する事は出来た。
しかし、飼われている馬ではなく半野生の白い馬を撮りたかった。
だから、乗船時から本気カメラに大砲レンズをつけて目立っていた。
船長も客の中で1人だけ大砲レンズを抱えたワタシに、こっちに○○が居るぞ!あっちには○○だ!と珍しい野鳥を見つけては教えてくれたが、ワタシが撮影したかったのは白い馬だった。
船長も毎回大声でこちらに声掛けするのが面倒になったのか、「こっちへ来い」とワタシと息子を特別に船長室へ呼んでくれた。




帰り道はマンツーマンで、野鳥を見つけては教えてくれた。
すごく丁寧に教えてくれたのだが、残念ながらフランス語では何を言っているのか全く分からなかった…
カマルグ自然公園で数頭、ガーディアンで数頭見た白い馬。
半野生馬は見つけることが出来なかった。
夕方になって、日が傾き始めるとフラミンゴが活発に飛び立ち始める。
フラミンゴが多く居る池を見つけた。


夕陽とフラミンゴが、撮影意欲をかき立てた。
しばらくすると背後から大きな蹄の音が聞こえてくる!
何事かと振り返ると、乗馬の仕事を終えた馬たちが一斉に厩舎へ帰るシーンだった。
最後方からスタッフのお姉さんが、まくし立てて走らせる。
ドドドドドドドドドッ!唸りをあげ砂塵を蹴って目の前を駆け抜けた。
圧巻!




この一言に尽きる、圧倒的なシーン。
慌てて、色々と狙い構えて夢中でシャッターを押した。
あっという間に過ぎ去ってしまったが、心が震えるような体験が出来た。
あまりにも良いシーンに酔いしれた。
しかし、急な出来事だったので慌てて撮った撮影データを見てみるとイマイチ。
この時の旅は日程的に余裕をもっていたので、翌日も再チャレンジすることにした。
夕方前にフラミンゴが多く居る池に早々に到着、カメラの準備もOK。
しばしフラミンゴを撮影し、夕方を待つ。
日が傾き始めた頃に、遠くの方から蹄音が聞こえる。
昨日に一度経験している。学習しているから勝手は分かっている。
今度は撮影ポジションも準備万端で冷静に、かつ貪欲にシャッターを押した。







望遠レンズにワイドレンズも駆使して、短時間ながら狙い通りの写真が撮れた。
半野生の白い馬では無いが、カマルグの白い馬をバッチリ撮影するという目的は達成した。
行動力と運、経験を活かして大満足の撮影となった。

中でも個人的にはフラミンゴと白い馬が同じフレーム内に捉えられた写真がお気に入りとなっている。
後から調べて分かったことだが半野生の馬を撮影するには、一般客が入れない場所への撮影ツアーに参加しないと撮れないようだ。
次に訪れる機会があるならば、そのようなツアーに参加してでも撮影したいと思う。
息子も大きくなり、またゆっくりと家族旅行に行こうと話をしていた。
しかしながら3年前に赤ちゃん猫、もう少しで3歳になるモナちゃんを迎えた。
新しい家族に癒される日々を過ごしている。
家族旅行は当分の間、お預けだ。